Googleレンズとは?介護現場で役立つ「無料のAIアシスタント」
まず、Googleレンズについて簡単にご説明します。
Googleレンズとは Googleが提供する無料の検索サービスのひとつです。スマートフォンのカメラで写したものをAI(人工知能)が瞬時に解析し、「文字の読み取り(文字起こし)」「翻訳」「検索」などを行うことができます。
介護現場において、Googleレンズは単なる検索ツールではなく、「最強の入力支援パートナー」となります。
なぜ介護現場におすすめなのか
- 手入力が不要になる: 紙に書かれた文章をそのままスマホに「コピー&ペースト」できます。
- 誰でも無料で使える: iPhoneでもAndroidでも、アプリを入れるだけで即使えます。
- 目の負担を軽減: 小さな文字を睨みながらキーボードを叩く必要がなくなります。
実践!Googleレンズで「文字起こし」をする手順
それでは、実際の現場で最も効果を発揮する「お薬情報の入力」と「書類の共有」を例に、具体的な使い方を見ていきましょう。
【活用シーン1】お薬情報・薬剤情報提供書の入力
高齢者の服薬情報は、種類も多く名前も複雑です。「アムロジピンベシル酸塩錠」のような長い名称を一文字ずつフリック入力やキーボード入力するのは、ミスも起きやすく大変なストレスです。
Googleレンズを使った手順:
- アプリを起動: Googleアプリ(またはGoogleレンズアプリ)を開き、カメラアイコンをタップします。
- 「文字」モードを選択: 画面下のメニューから「文字」を選びます。
- 書類を撮影: 薬剤情報提供書やお薬手帳にかざして、シャッターボタンを押します。
- コピー&ペースト: 読み取りたい文字を指でなぞって選択し、「テキストをコピー」をタップします。
- 貼り付け: 介護記録ソフトやチャットアプリを開き、貼り付けるだけです。
ここがポイント!
一文字も手打ちすることなく、正確な薬品名を入力できます。転記ミスによるヒヤリハット防止にもつながります。
【活用シーン2】マニュアルや取扱説明書の共有
新しい福祉用具の使い方が書かれた説明書。文字が小さくて読みづらい上、スタッフ全員に共有するために要点をまとめるのは手間がかかります。
Googleレンズを使った手順:
- 説明書の「注意書き」や「操作手順」の部分をGoogleレンズで撮影します。
- テキストをコピーして、職員間の連絡ツール(LINE WORKSやチャットワークなど)に貼り付けて送信します。
ここがポイント!
「老眼で説明書の文字が読めない」という場合でも、スマホ上で文字サイズを大きくして確認したり、そのままテキストとして保存したりできるため、情報の確認漏れを防げます。
ここが便利!あやトロさん推奨のプラスワン機能
タダカヨ講師のあやトロさんも推奨する、さらに便利な機能をご紹介します。ただ文字をコピーするだけではありません。
「読み上げ機能」で耳から確認
文字を選択した後、「読み上げ」ボタンを押してみてください。スマホがその文章を音声で読み上げてくれます。
メリット: 目が疲れている時や、他の作業をしながら内容を確認したい時に最適です。読み上げを聞くことで、入力内容のダブルチェックにもなります。
手書き文字も認識可能
医師や看護師からの「手書きの指示書」や「申し送りメモ」。クセ字でなければ、Googleレンズは手書き文字も認識してテキスト化できます。
メリット: 手書きのメモをわざわざ打ち直す手間が省け、デジタル化して保存しやすくなります。
【重要】個人情報の取り扱いについて
非常に便利なツールですが、プロとして注意すべき点もあります。 利用者様のお名前や個人情報が含まれる書類を撮影する場合、その画像データが個人のプライベートなクラウド(Googleフォトなど)に自動保存されないよう注意するか、業務が終わったら端末から画像を削除するなどのルールを事業所内で決めておきましょう。
ICTで「書く苦労」を減らし、ケアに集中しよう
「ICT活用」と聞くと難しく感じるかもしれませんが、今回ご紹介したGoogleレンズのように、「カメラで撮って、コピーする」だけの簡単な技術が、現場の負担を大きく減らしてくれます。
- 長い薬品名は打たない
- 小さい文字は無理して読まない
まずは今日、手元にあるお菓子のパッケージや、研修の資料などで試してみてください。「えっ、こんなに簡単に文字になるの!?」と驚かれるはずです。 便利なツールを賢く使って、事務作業の時間を短縮し、利用者様と向き合う温かい時間を増やしていきましょう。

